本記事は、山﨑 拓巳氏の著書『やる気のスイッチ』(サンクチュアリ出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

A person practicing positive affirmations to build self-esteem.
(画像=alafoto / stock.adobe.com)

「現実の歪み」を直す3つの言葉。

アファメーション。

なりたい自分になるための、おまじない。

声に出してみるだけで、自分の心に「素敵な傾向」を与えてくれる言葉があります。

一番おすすめなのは、

「すべてはうまくいっている」

という言葉。

いいことが起きるとハッピーになり、悪いことが起きるとがっかりする。

こういう反応をするということは、「自分の外側にある出来事」に主導権を握られているということです。

目の前で起きた出来事に心を惑わされないために、悪いことが起きてめげそうなときは、すかさず「すべてはうまくいっている」とつぶやきましょう。

すると、「わざわざこういうつらい出来事が起きることによって、後のハッピーエンドへの展開につながっていくんだな」ということに気づくことができ、同時に心のスクリーンに映る風景がぱっと明るくなり、解決する扉が見えてくるはずです。

次におすすめするのは、

「凄いことはアッサリ起きる」

という言葉。

(凄い成果を出すためには、相当な努力や苦労が必要だ)

そう思い込んでいるうちは、もし目の前にツルツルとうまくいくチャンスがあったとしても、きっと気づかないし、目に入らないようです。

でも「凄いことはアッサリ起きる」とつぶやくことによって、急に今まで見えてこなかった、いい方法を見つけることができたりします。

チャンスというものは、「受け入れる準備ができた瞬間」から集まってくるようにできています。

つまり、ずっとやりたかったことや欲しかったもの、というのは、案外まわりが驚くほど簡単に実現したり、手に入ったりするようなものなのです。

最後におすすめするのは

「私は光を選択する」

という言葉。

光が濃ければ、それだけ影も濃くなります。

物事には光と影があります。

だけど人は明るいことよりも、暗いことを信じやすい。

だからイライラしたり、怒ったりしているときは、さらにイライラしたり、怒りたくなるようなことを引き寄せてしまいます(心のどこかでその状態を喜んでいるようなふしもあります)。

でもハッピーな状態じゃないと、ハッピーな出来事は引いてこれません。

だから私は「自分の人生はハッピーで、面白いことばかりだ」と思いたい。

その気持ちがブレそうなとき、「私は光を選択する」とつぶやくことにしています。

それだけで、物事の光の部分にフォーカスすることができるから。

そして、心の穏やかさに触れることができるから。

もう解決した気持ちで話す。

溺れる人を助けようとして、自分も溺れてしまうことがあります。

救助には、技術が必要です。

人から相談を持ちかけられると、頼られているようで、つい嬉しくなるときがあります。

でもいきなり悩んでいる人の気持ちに、のめりこまない方がいいでしょう。

あいて「困ってるんです」

あなた「こうしたらいいんじゃないかな。あとこうこうこうしたらいいよ」

あいて「あーそうですよね……(流される)」

あなた「(え? いま答えを言ったのに!)」

悩んでいる人は、自分がどちらに向いているかわかっていないから、解決法を受け入れることができない。

本当に知りたがっていることは方法ではなく、出口なのです。

だからまずは出口を見定めた方がいいでしょう。

その悩み事が解決されたときに、相手が一体どんな気分になるかを想像し、その気分でまず自分の心を満たす(つい微笑むか、穏やかな気持ちになるでしょう)。

その上で、自分が思っていることを伝えてみます。

解決法じゃなくて、別に世間話だっていい。

伝えるべきなのは、解決法よりも「解決したときの心の波長」なのです。

あいて「こうこうこうで、困っていて……」

あなた「そうか!でも君なら楽勝でしょ♪あ!ところで、この間の話、うまくいったらしいじゃん!」

あいて「ハイッ!よかったですー!」

下がり気味だった状態からポンと抜ける。

そうすると相手は、みずから解決法を見つけるか、アドバイスを受け入れてくれるはず。

やる気のスイッチ!
山﨑 拓巳(やまざき・たくみ)
1965年三重県生まれ。広島大学教育学部中退。事業家。ビジネスコーチ。「コミュニケーション」「モチベーションアップ」「お金の教養」などをテーマにしたセミナーや勉強会を全国各地で開催し、高い人気を誇っている。
経営者としてニューヨークにラーメン店「タクメン」「タクサンド」を出店したり、アーティストとして国内外に絵画、Tシャツ、バッグを出展したり、映画出演を果たすなど多方面で活躍中。
主な著作に『なぜか感じがいい人のかわいい言い方』『人生のプロジェクト』『気くばりのツボ』(サンクチュアリ出版)、『さりげなく人を動かすスゴイ!話し方』(かんき出版)などがあり、著作累計部数は200万部を超える。
やる気のスイッチ
  1. 凹みまくったときに使える、おまじないのような言葉
  2. 「無意識」との付き合い方を知ると、すべてがうまくいく
  3. 伝えるべきなのは「解決したときの心の波長」
  4. 調子に乗らなければ、不調もずっと続かない
  5. 「自分の中にある常識」を壊す方法
  6. セルフイメージさえ更新できれば、いつまでも豊かになれる
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